Short bob Queen、忍野さらちゃんのデビュー作となるイメージビデオ「わがまま」のレビューです。販売元はイーネット・フロンティア、ディレクターは加納典譲さんです。
https://enet-dvd.com/2016034941/
本ブログで忍野さらちゃんの作品をレビューするのは、5作目の「Body’s」、7作目の「Romance」に続き、今回が3回目です。
なお、今回はDVDパッケージ作品ではなく、動画配信サイト「DMM.com」にて購入したHD版を視聴しレビューしています。
東京都出身、芸能事務所ワンエイトプロモーション所属のグラビアアイドルです。
今年で芸歴5年目を迎えた中堅グラドル。雑誌グラビアにも順番が回ってくる業界の顔のひとりですが今月発売される8作目をもって新作イメージビデオの制作から離れる事が既に発表されています。
デビュー作発表時はハタチ。レースクイーンとしての活動が評判を呼びイーネットからお声がかった言わば出世ルートで、そう考えると売れるべくして売れんだなと思ってしまいます。
その頃の印象を思い返そうにも5年前の私はカタギだったものでして()よく覚えていないのですが、仮に当時の彼女が今デビューしたとしたら大物ルーキー登場とさぞ息巻いていた事でしょう。
沖縄で撮影されています。忍野さらちゃんの髪の長さは鎖骨辺りのミディアムヘア、前髪は作らずおデコを出しています。
田舎へと帰省した忍野さらちゃんが、居候先の親戚の家でいとこと共に過ごすストーリーになっています。
何だかザワつくいとこ同士の設定。忍野さらちゃんの口ぶりから察するにそこそこ歳が離れている様で、常に若干上から目線で応対しています。
役柄に則ってやり取りを見せるシーンと淡々とポーズを決めるシーンの2段構成。レースクイーンで鳴らした経験からか演技は兎も角ポーズは大分熟れて見えます。
勝ち気な態度で進む中でもChapter2での再会シーンはからかい調子の台詞を顔を突き出し投げかけて傲慢な印象さえ覚えます。
青い!髪長い!荒々しい!エースの初戦はお宝盤?それとも封印されし黒歴史???
現在の姿からはかけ離れた印象の作品となっています。大きな期待を掛けられてグラビアアイドルの世界へと足を踏み入れた当時の彼女、グラビア向きのポテンシャルと共に今とは大分異なった様子につい微笑ましさを感じてしまいます。
今から遡ること4年と3か月前、レースクイーン業界きっての新人と銘打ち発表された忍野さらちゃんのデビュー作イメージビデオ。その内容はグラビア仕草が板に付いた今とは異なる「ギャップ」があらゆる所で散見されています。
今現在の彼女に対するイメージを整理すると…、まず第一に「ショートヘア」。長くても顎ラインのボブヘアスタイルをず〜っと堅持、その道の第一人者であることは誰しも納得行く所でしょう。
もう一点が「人懐っこさ」。心の底から笑っている屈託の無いスマイルはヒトヒト感染力抜群。喋りと立ち振る舞いまで含めた動画でこそ忍野さらの真骨頂が発揮される場と確信しております。
恵まれた体と顔付きといったポテンシャルに健康的な要素、違いを生み出すヘアスタイルが今の彼女を形作っている…、そう認識しているのですが、その点デビュー作の彼女はというと、これが思いの外「ズレている」。
まずもって目に留まるのが髪の長さ、…って別に本編観ずとも分かる話なのですが。肩に乗っかる忍野史上最長毛髪が風に靡いたりフェミニンに巻かれたりした姿は新鮮であります。
長さ以上にギャップを生み出すのが前髪スタイリング。おデコ隠さぬセンターパートは忍野史上唯一無二。良し悪しは別にしてなかなか明るめな暖色ヘアカラーもウケを狙っている感が程無くて、4年前の作品なのですがぶっちゃけ今の彼女よりも大人っぽく映っています。
さらに人懐っこさも若干雲行きが。可愛気を上手いこと見せている部分も感じられるのですが同時にどうすればウケるのかが骨の髄まで染み付いた近作と比べマイルドヤンキーなノリがチラホラと。忍野史上最大悪羅悪羅な「若さ」が散見される事態に。
以上の点が最も明確に現れているのが最初のシーンとなるChapter2です。田舎へと訪れた彼女はよもやのバブリースタイルで来訪、ご近所さんに見つかった日にゃ水商売の女囲っとるんかと噂が立つのは必至。
ハイヒール鳴らし闊歩するさら忍野。浮気者を引っ叩くのに丁度良さそうなファー付きバッグを小脇に抱え、過剰にタイトなチューブトップワンピで胸溢れさす歌舞伎町の女王。我が物顔で人んち上がり込みタメ口全開で脚崩し、ウブなねんねをパンチラでおちょくる軽薄さよ。
こういった部分はグラビアを演っていけば修練されていくのでしょうが、だからといって面白くない訳ではなくコレはコレでアリ。様になってしまう彼女のタレントとしての懐の深さの現れでもあります。
その他のシーンでも覚醒以前だからこそ見れる姿が満載。デビュー作とは思えない程見どころが多くなっています。
髪型に代表されるように今回の彼女はかなり大人っぽい印象です。ロングの特権・髪の毛巻いて〜束ねまとめて〜、キレイめ衣装を楽しむ姿は思いの外垢抜けています。
バレエの舞踏を披露するChapter5ではオールバックの高めお団子ヘアで登場、凛々しい顔立ち露わにしつつ夕焼けで浮かぶ艶やかな首筋。
Chapter7ではショートの今見ることの出来ないゆる巻き下ろし髪でフェミニンな色気を底上げ。どエラいハイレグ纏いつつ笑顔封印し気高くアピール。
最たるものはChapter6のフォーマルな姿です。営業マンの目を喜ばすキワドすぎるタイトミニスカに白Yシャツの表面張力、そして仕上げはピンクの伊達メガネ。コンパで無双する5時から女の本領発揮。
伏し目に読み進む文庫を脇に置くと知的が痴的へ昇華する極上の展開。ベッドへと誘い淡々と肢体を晒す美女、肉厚のヒップを執拗に突き出し、胸元開くと間近での視線を受け入れる。劣情の喚起を伺うとさぞ満足気に微笑む、これぞ正しく肉食の証明也。
さらにChapter10では当時ハタチの癖に酔い演出まで敢行。気合の漲る巻き下ろし髪に頬骨チーク、横乳丸出しキャミワンピで勝負気配のさら忍野。男心擽る潰れ方は演出ですよ!ええ演出ですとも!
静まり返る和室で二人いっちょ前に白ワインで乾杯、勝ち気な彼女がここぞとばかりに手を取り頬当て・膝枕でスキンシップ。心の距離を解きほぐすと生まれたままの胸元へ四方から視線を導き、両手膝付き「受け入れる」。艶やかな一夜は果たして酔った末の蛮行か、それとも毒牙の表出なのか…。
近作との違いについて幾つか触れたもののボディに関しては全く不変、見事なまでに仕上がっています。というかむしろ雄大な臀部の肉付き具合で言ったら本作時点の方が上回っている様な…。
併せてポージングも折り目正しく決めているのが好ポイント。デビュー作とはいえレースクイーンで揉まれた経験が物を言うのか胸寄せ・四つん這い・腹這い・仰向けといずれも強調ぶりが的確で、デビュー作にありがちなどこ見りゃ良いのか目が迷子になるケースがありません。
おまけに四つん這いやY字バランス、脚半開いたパンツへの直視を受け入れていたりオモチャにされる被マッサージがあったりと、今じゃ考えられない構図やプレイにも果敢に応戦。忍野史上最大譲歩なのは間違いなさそうです。
演技については言下に切り捨てる程では無いにしてもかなり危なっかしい印象があります。
またChapter2のやり取りは個人的には面白がって観たもののイメビ的には余り歓迎しにくいのは確か。顔を突き出し煽る仕草は若干感じ悪く映っています。
アグレッシヴ忍野!デビュー作でこの出来栄え!
Chapter6。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%8D%E9%87%8E%E3%81%95%E3%82%89