芸能事務所太田プロ所属のお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のメンバー、「ネイチャージモン」こと寺門ジモン氏が制作した、肉料理を扱ったカレンダー「ネイチャージモン MEAT JOURNEY 2018」のレビューです。
芸能界一の食通であり、肉マニアであるジモン氏が、日本中の名店を廻っていく中で、特に感動した肉料理の写真12か月分(+表紙)を扱ったカレンダーとなっています。
肉料理のカレンダーという超絶ニッチな商品ですが、毎年恒例で制作されており、本レビュー執筆時点でなぜか2017年度版も販売されています。表紙デザインが酷似していて紛らわしく、間違えない様に注意してください。
肉写真はいずれも大写しで、旨味、ジューシー感が伝わってきます。また所々にジモン氏ならではの押しの強さがにじみ出ていて、あくまでもマニア向けと言えるでしょう。
カレンダーは25.7×36.4のB4判サイズの中綴じタイプ。開くと上部に写真、下部に暦表というデザイン。クワガタ収集家でもあるジモン氏らしく、虫が集まりやすい新月の日にはクワガタマークが入っています。
東京都江東区、森下駅近くの焼肉店・静龍苑のタレ盛り合わせです。ザブトンやシャトーブリアン等の生肉が円状に盛り付けられています。お店の特徴である塩ダレがかけられています。
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13044037/
兵庫県神戸市の高級ステーキ店麤皮の写真。麤皮は「あらがわ」と読みます。ミシュランガイドにて二つ星を獲得した最高峰店舗。表面に焼き色がつき、中心が美しいレア。じんわりと肉汁が滲むステーキです。
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28000962/
東京都品川区、大井町駅近くの中華料理店・萬来園の肉料理。昼はリーズナブルに、夜は高価な価格設定というお店。まこも茸が牛肉で巻かれています(渡部氏ブログに書いてありました)。
https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131501/13001657/
https://ameblo.jp/watabearuki/entry-11988768876.html
東京都港区の焼肉店。黒毛和牛の雌牛コース料理 が特徴のお店。タンとハラミ、サガリが生の状態で縦一列に並べて撮影。
ジモン氏がホストを務めるテレビ番組「肉専門チャンネル」の第36回で取り上げた番組です。近江姫和牛という高級黒毛和牛の雌にこだわり、市場に出回らないタンや内臓肉を安く提供しているお店。「黄昏アナリシス」的には「美しすぎる料理長」が印象に残っています。
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13198111/
愛知県名古屋市、名古屋駅近くのステーキ屋さん。Tボーンステーキが鉄板の上で、今まさに焼きあがりましたという状態で、実に食欲をそそられる。
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230101/23002562/
東京都中央区月島にある焼肉店の大阪焼きというメニュー。「肉専門チャンネル」の第41回で取り上げられています。ハラミの焼肉をごまダレ、刻みのりにネギ、卵を合わせてご飯とともにいただくオリジナルの料理。写真では盛り付けられたシーンが撮影されていて、お肉のジューシー感が出ていて美味しそう。
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13022287/
東京は参宮橋のフレンチレストラン。ハンバーグがフォアグラをおんぶしてソースの掛けられた写真。ジモン氏はテレビ番組でもフレンチやイタリアンの高級店でハンバーグをあえて取り上げる例が多いです。
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131810/13001058/
東京都足立区の昔ながらの人気焼肉店。表紙にも使われている、タレの掛かったヒレの生肉の写真が用いられています。葉脈が如きサシが入っています。これこそ綺麗に焼きあがった姿で見たい…。
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132305/13003777/
三重県津市の焼肉屋さん。「取材拒否の店2017春」で取り上げられた店舗で、実際は取材拒否でもなんでもなく、感じの良いお母さんが切り盛りしていました。めったに出回らない松坂牛のタンやホルモンが食べられる!といつものように熱っぽく話していたお店で、ガスロースターの上で今まさに焼かれているホルモンが撮影されています。「これぞ焼肉!」というライブ感がある写真です。
https://tabelog.com/mie/A2401/A240101/24001944/
大阪にある、「取材拒否の店2017秋」で取り上げられた会員制焼肉店。
一人前400グラムという強烈なシャトーブリアンで、フォークで裂くことができる柔らかさ。しかしこれも生肉写真なんですよ…。これこそ焼いた画でしょーよ!。
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27098417/
このお店も「取材拒否の店2017秋」で取り上げられています。完全取材拒否でしたが、2017年11月をもって閉店。そのタイミングでジモン氏が拒否をこじ開けました。
お客さん自身でキャベツのみじん切りにタレを加えて漬物を作って、ミノやハラミに巻いていただきます。写真ではお皿いっぱいに盛られた上ハラミが写っています。
東京都中央区日本橋のステーキ店。特製の窯を用いて、伝統ある純血黒毛和牛・三田牛のステーキを提供するハイエンド向け高級店。ナフキンにくるまれた霜降り肉の重なりという構図。
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13185496/
肉写真についてですが、調理前の生肉であったり、サーロインステーキ、ハンバーグ、ホルモンの焼肉…、こう言ってはなんですが、意外とよく撮れていて、料理の写真を見ていると食欲をそそられる。部屋に飾っておけば、自然と献立に肉料理の割合が増えていくことでしょう。
難点としては…、やはり「生肉写真」。正直、これを見せられても…という気分になります。
また、写真ごとにジモン氏が考えたと思われるコメントが添えられているのですが、これが氏特有のセンスが発揮されており、「ウザい」。ただでさえサシが多すぎてもたれ気味なのに、掲示意欲が削がれます。
自費制作な上に高くつく様で、来年も制作するかどうかわかりませんが、一つ要望として、もっと肉がジューッと焼かれている瞬間の写真を増やしてほしいです。
「ジモン信者」な方はマスト、そうでない方はジョークアイテムとして、もしくはベジタリアンへの嫌がらせとしてオススメです。