ドール系お姉さま、安藤遥ちゃんの通算11作目となるイメージビデオ「Secret Lover 2019」のBlu-ray版のレビューです。販売元はシャイニングスターエンタテイメントです。
http://shiningstar.asia/titles.html
本ブログで安藤遥ちゃんの作品をレビューするのは、今回が初めてです。
神奈川県出身、芸能事務所N-weed所属のグラビアアイドルです。
リリース間隔からは大御所の貫禄すら漂い始めた(?)ベテラングラドルです。
今年でデビューして12年目という、栄枯盛衰激しい業界においては特筆すべき息の長さ。ここ最近の活動は年一のイメビ除くと舞台か遊技場関連のお仕事が中心と正直言って地味。年々知る人ぞ知る存在になりつつあります。
塩ひとつまみな味付けベースにスッキリした鼻筋が上品さをもたらす破綻無き顔立ちで、女優でも勝負できるレベルの非現実的ヒロイン感。このテのタイプは得てしてボディが貧弱ですが、彼女は例外。健康的なムチムチボディを備えています。
今まさに女盛りな年齢ですが、お人形さん状態だった以前と比べると、徐々に熟し始めた印象もチラホラ。一美女からお姉さまへと変貌しつつある女の子です。
山梨県の河口湖近郊が舞台です。死別した婚約者によく似た人物との恋愛ストーリーとなっています。
安藤遥ちゃんの髪の長さは肩にかかる長さのミディアムヘア、前髪は眉に被さる長さで下ろしています。
河口湖畔からバーへと続くシーンです。湖畔での衣装はブルーのキャミワンピにシースルーの花柄ワンピの重ね着。ベージュのサンダルを履いています。髪は下ろして大きめカーブの内巻きスタイルです。
バーではお召し物変わり白の半袖ブラウスに荒い加工のダメージジーンズ、薄ピンクのハイヒールパンプスという格好です。下着は薄紫のブラ、パンツの露出はありません。髪は位置低いポニーテールです。
ベッドルームでのシーンです。衣装は銀色の前開きネグリジェ一枚姿。下着はノーブラに白のパンツを履いています。髪は下ろして内巻きスタイルです。
お風呂でのシーンです。衣装は全編下着姿で、ベージュのキャミブラに白のパンツという格好です。髪は位置低いお団子ヘアです。
リビングでのシーンです。衣装はシルバーのタイトなエナメルワンピース姿。黒のハイヒールパンプスを履いています。髪は下ろしています。
ベッドルームでのシーンです。衣装は紺のシースルーカーディガン一枚。下着はノーブラに紫のレースパンツです。髪は下ろして内巻きスタイルです。
何処ぞの工場施設でのシーンです。衣装は全編水着姿で、黒いエナメル素材のフロントホルタースリングショットモノキニ、黒の膝上網タイツとハイヒールパンプスを履いています。髪は下ろしています。
リビングでのシーンです。衣装は全編水着姿で、薄緑色のハイレグモノキニビキニという格好です。髪は下ろして内巻きヘアです。
和室でのシーンです。衣装は全編水着姿で、水色の三角ビキニ(紐パン)です。髪は下ろして毛先内巻きスタイルです。
中廊下でのシーンです。衣装はChapter1冒頭で着用していたシースルー花柄ワンピ一枚姿。下着はノーブラに白のパンツ。脚元はベージュのハイヒールサンダルを履いています。髪は下ろして毛先がふくらむように巻いたスタイルです。
ポーズと映像美で魅せるイメージビデオです。
交通事故で婚約者を亡くした安藤遥ちゃんが花を供えている際によく似た人物と遭遇、恋愛関係に発展していく…というストーリーになっています。
湿っぽい設定の通り、本作には凡そ見られるイメビとは一味違った雰囲気が漂っています。婚約者への想いを重ね合わせるように抱擁を求めたり、知り合ったばかりで誘惑しているはしたなさに我に返ったりなどなど、控えめながらも求めてしまう大人の恋心を描いています。
特徴的なものとして挙げられるのが「映像美」。白飛び気味の逆光で幻想的に見せたかと思えば、夜シチュでは蛍光灯の灯りのみで薄く照らしたりと、ルックスやシチュにマッチした画作りはいずれも出色。
極めつけなのがChapter6のシーンです。夢を見ている、という設定に合わせた青みのかかった映像で、非現実的な雰囲気を表現しています。西日を浴びながらクールにポーズを決める様子は、イメビというより気鋭の映像作家の作品を観ているようなスタイリッシュなシーンとなっています。
しばらく見ないうちに、お人形さんグラドルがグッと色っぽく…。大人の魅力を備えた「イイ女」へ!
より一層パワーアップしたビジュアルが光っています。まるでフランス人形かと思しき大きくてバッチリとした二重に、美しく整った鼻筋、清廉な彩り加える黒髪ミディアムヘア。絵に描いたようなキュートなルックス。正直言うと彼女の作品を目にするのは結構久しぶりで、間が空いたことでの「変化」にヤキモキした向きもあったのですが、一目見て杞憂と分かる変わりなき愛らしさ。2019年も鼻の下伸びまくるその姿に「経年劣化」の様子は見当たりません。
「あの頃」と変わらぬ姿を披露しているのがChapter3のシャワーシーンです。陶器のように白く透けるような肌に、殊更映えるピンクに輝く艶リップ、優しげな印象を引き立てる目尻に重点の置かれたアイメイク。華やかさや甘さを強調するのではなく、落ち着いた中からジワリと女の子らしさが溢れ落ちるその姿。儚い目線で心震わす様は「オールドスクール・アイドル」。
日差しをバックに湯をかけ流し、縁取られぼうっと身体が浮かぶ。現実感の失われていく佇まい。腰を下ろして小さくなって、ゆらゆらと揺れるか弱き目線。やがて目と目が合うとパッと笑顔が花開く。かつての少女の面影が確かに残っている…。
だがしかし、本作最大のハイライトは変わらぬ愛らしさ…ではなく、歳を重ねたことで進化を遂げた姿です。ひたすらかわいい女の子が色気を備え、男を惑わす女へと変わる…。グラドルとして理想的な成長ぶりを披露しています。
柔らかな丸みのヘアスタイルから漂う、都会的モテ女感。控えめな微笑みから滲み出る、誘惑のフェロモン。あけすけに乱れるのではなく、淑やかさを失わないしっとりとしたポージングに、思わずこちらが吸い寄せられてしまう…。大人びた姿には「蠱惑的」な雰囲気が満ちています。
彼女の色気を指し示すポイントとしてまず挙げられるのが「唇」です。うるうるとした光沢を放ち、思わず触れてみたくなるぷっくり感。派手すぎず健康的な色味になっているのもミソで、女性らしい柔和な質感に自然と視線が集中。
どのシーンにおいても仕上がり良好な感じですが、殊更インパクトがあったのがChapter2のうるリップです。優しいピンクの唇が日差しを受けて「ぷるっぷるっ・ツヤっツヤっ」。寝転び自ら指し示す下唇の弾力感に見とれてしまいます。
もう一つのポイントが「目線」です。セクシーなポージングの際に覗かせる、惚けたような虚ろな目線。悦楽に達しているかのようなウットリとした表情が、何だかとっても官能的。細かい話で大変恐縮ですが、こういう表情を見せてくれる女の子はなかなかいません。
本作での該当シーンはChapter5後半のポージングです。仄暗い中スポットライトで妖しく存在を放つ遥ちゃん、跨り姿で谷間・股間露わにしつつ固まっていく口角が忘却を予感させる。上気したように赤らみ、とろけていく目線。性愛の果ての昂りが確かに表現されています。
円熟味を増しているのはボディアピールも同様です。たわやかなふくらみ振り回す攻撃的衣装に揺らしの施術。顔だけ見てると忘れちゃいそうですが、ツボを抑えた仕事っぷりには、まごうことなき「本業グラドル」の貫禄が漂っています。
何より驚くのがボディの完成度合い。美麗な弧を描くバストに、スーパームーン的球体ヒップ、ぷにっとした質感の太ももと、いずれもやわらかムチムチ加減。中でも鮮烈だったのがお尻の丸みで、膨張色で豊かに張り出す様は肉まん状態。…前からこうだったっけ?。
衣装も抜かりなし。本作はバストトップのみ上手いこと隠すシースルー系(Chapter3,5,9)や羽織っただけ(2)、スリングじみたモノキニビキニ(6,7)等々でおっぱいチェックに最適仕様、横から下から怒涛のハミ出し。ボトムスもちっさいパンツ(9)やビリビリダメージジーンズ(1)で見せつける等、時に大胆な攻め姿勢。
中でも極まったのがChapter5と6の衣装です。スケスケカーディガンonノーブラ・クワガタ形状の変形モノキニに、どちらも最早T状態なバックの鋭角度。淑やかさ皆無な姿で牙をむくアンドウハルカ…。その媚態、正に肉食。
仕掛けで目を惹くのが身体揺さぶるセルフ弄り(Chapter5)と被マッサージ(8)です。5では前述の過激衣装でソファに腰掛け、膝立ちで谷間・尻・ももへクリーム塗り。無防備な肢体が軟くうごめく…。
一方Chapter8ではビキニ姿で寝転びマッサージを処されるお姉さま。施術はベタですがその手法は若干倒錯。どアップでお尻鷲掴み千切れんばかりにグニグニぷるぷる、さらに内ももへと手を回し入れ撫で回す…。キワドい手技で荒ぶるボディを見せつけています。
「海なし県」で撮影されている通り、砂浜でのシーンはなし。さらに屋内での撮影が大半を占めていることもあって、元気にはしゃいでぷるんぷるん…というシーンは見当たりません。
大人になった美女にホレ直し!いぶし銀の快作!
Chapter5。
Secret Lover 2019/安藤遥 (ブルーレイディスク)