The グラドル、鈴木ふみ奈ちゃんの通算23作目となるイメージビデオ「Golden Smile」のBlu-ray版のレビューです。販売元はラインコミュニケーションズ、レーベルはアイドルワン、ディレクターは舘野桂さんです。
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本ブログで鈴木ふみ奈ちゃんの作品をレビューするのは、今回が初めてです。
埼玉県出身、芸能事務所オフィスポケット所属のグラビアアイドルです。愛称は「ふみにゃん」。
帰ってきたウルトラウーマン!二年半振りに新作イメビを発売したベテラングラドルです。
グラドルとしての粋を集めたかのような、ド派手ボディラインに肉厚リップが主張する大味フェイス、明朗快活なキャラクター。西洋文化圏に端を発する「健康的セクシーさ」を最も体現した存在です。
中でも個人的に印象に残っているのが「キャラクター」で、フリートークでのハキハキした受け答えやどんな話も朗らかに返す様子に澱んだ空気一切なし。会って話した事など一度もないのですが、きっと楽しく話弾むであろう、陽性オーラに満ち満ちています。
いまや業種も出自もキャラもルックスも玉石混交状態で、何が正統で何が異端かハッキリしないグラドル界でも、恐らくド真ん中に位置するであろう女の子です。
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスが舞台です。恋人と思しき相手と各地を旅する…というストーリーになっています。
鈴木ふみ奈ちゃんの髪の長さは胸にかからないくらいのロングヘア、前髪は眉に被さる長さで下ろしています。
各Chapterのダイジェストシーン+タイトルシーンです。
海でのシーンです。衣装はブルーとライムグリーンのウェットスーツ一枚姿。水着は白地に青系花柄ビキニ(紐パン)。黄色いビーチサンダルを履いています。髪は下ろしています。
ベッドルームでのシーンです。衣装は全編水着姿で、水色のフロントホルタービキニ(紐パン)という格好です。髪は下ろして縦に落ちるウェーブが掛かったスタイルです。
ルート66でのシーンです。衣装は全編下着姿で、白のレースハイレグテディ一枚に、白のニーハイストッキング、白のハイヒールサンダルという格好です。髪は下ろしています。
バルコニーでのシーンです。衣装は全編水着姿で、ベージュのホルターネック三角ブラとパンツ、白のハイヒールミュールを履いています。髪は下ろして毛先が外にハネたスタイルです。
プールでのシーンです。衣装は全編水着姿で、真っ赤なビキニ(紐パン)にビーチサンダルという格好です。髪型はポニーテール、顔周りに後れ毛垂らしたスタイルです。
バーでのシーンです。衣装は黒のジャケットのみ羽織った姿。下着は黒と灰白チェックブラの重ね着に黒パンツ、ニーハイストッキング。ブルーのハイヒールサンダルを履いています。髪は下ろしてウェーブのかかったスタイルです。
お風呂でのシーンです。衣装は全編水着姿で、ベージュのチューブトップブラとパンツです。髪型は後ろで束ねたお団子、後れ毛を多めに垂らしています。
薄暮の砂浜でのシーンです。衣装は全編水着姿で、エメラルドグリーンのモノキニビキニ(紐パン)です。髪は下ろして毛先にウェーブが掛かっています。
ベッドルームでのシーンです。衣装は黒のテディに赤のハイヒールサンダルを履いた姿。下着は黒地に赤いハート柄舞ったブラとパンツ、黒のニーハイストッキングを着用しています。髪は下ろして綺麗にウェーブが掛かったボリュームあるスタイルです。
ポーズと雰囲気で魅せるイメージビデオです。
恋人と思しき相手と共にロスの各地や別荘に繰り出すふみ奈ちゃんがポーズや施術を披露していく…という構成になっています。
本作はふみ奈ちゃんの役柄やこちらとの関係性、何らかのストーリー性が薄い作品となっています。そもそもセリフを発しないシーンが半数近くを占めていて、用意されたキャラを描くニュアンスがありません。シチュエーションに応じたふみ奈ちゃんの表情を見せる事に主眼が置かれた作品となっています。
一番のポイントとなっているのはやはり「ロケ地」。イメビじゃあんまり見覚えないアメリカ・ロサンゼルスで撮影されています。雲一つ無い晴天や荒涼とした風景でのシーンはロスならでは。独特の空気感を演出しています。
中でもChapter4の水平線まで道のりが続く国道のシーンは正にアメリカン。誰しも「イージー・ライダー」を思い浮かべる印象的なシーンとなっています。
またあの笑顔が見れるとは…。間が空こうが晴れやかスマイルに陰りはなし!
王道グラドルを地で行くポジティブオーラが衰えた様子はありません。混じりっけ皆無のニッコリ笑顔をのっけから炸裂。海でハジケて、プールでハジケて、目線へ迫ると破顔一笑。「観ているこちらに元気を与える」グラドルとしての本分をこれ以上無い形で示しています。
個人的な話で大変恐縮ですが、実を言うとこれまでで一番イメビをよく観たグラドルは「ふみにゃん」。健やかなるときも病めるときも、喜びのときも悲しみのときも、富めるときも貧しいときも、彼女の笑顔(とボディ)に最も力を与えて貰った私にとってかけがえのないグラドルが鈴木ふみ奈ちゃんです。
視聴前はそこまで大きな存在だと自覚しておらず、懐かしむ程度のノリだったのですが、ひと通り観て残ったのは郷愁なんかじゃなくて、「健康的な女の子が好き」な自分の価値観に最も影響を与えた人物は誰だったのか?という「気付き」。
「ああ、彼女こそ理想のグラドルだったんだ…」
そう教えて貰ったのが一番最初のシーンとなるChapter2です。抜けるような青い海、雲一つないピーカンの空に鎮座ましますお天道様。イメビの教科書第一章に身を委ねるは王道ビキニにナチュラルヘアスタイルのふみにゃん。これだけでもう胸が熱くなる…。
冒頭のセリフと笑顔で血圧急上昇。「あっ、変わってない…」
余りに眩しい満面の笑顔。「懐かしい…かわいい…」
元気いっぱいに駆け回り揺れるボディ。「でかい…」
「あの頃とおんなじだ…」
無論、変わりが無いのは笑顔だけではありません。恵まれた骨格に豊かに実ったバスト・ヒップ・太もも、見栄えと迫力を兼ね備えたカラダは2019年も健在です。
立位姿に説得力を加える167cmの長身に、ビキニを着れば横から溢れるHカップ、ズッシリヘヴィなデカヒップ、ロスの大地にガッシリ根を張るレッグライン。グラビア的に美味しいところ全部詰め込んだ五ツ星ボディは衰え0。全てのパーツが完成されている為、ただ立っているだけで艶めかしく見えてしまいます。
なので例示自体が野暮なのですが、殊更色気が際立っているのはChapter7終盤のシーンです。女っぷりがとめどなく溢れる黒下着・赤リップの時点でエロスですが、飽き足らずにブラジャー脱ぎ捨て・ジャケット羽織り、ゴロリ寝転び誘うふみにゃん…。無防備にバスト流れつつ脚半開くポーズはちょっとやばい…。
もちろんポーズの巧みさも特A級。22本分のキャリアに裏打ちされたボディアピールでフェロモンがジワリ香り立つ…。魅せ方を知り尽くしたプロの技巧は、派手さは薄くとも確かな色気を漂わせています。
出色なのがまず「腰使い」。「グラビアアイドルキホンのキ」と言うべき腰をクイッと反らせたポーズを忠実に守るふみにゃん。立位・女豹・女の子座り・腹這いで「ここを見ろ!」と自ら示すマエケンのスライダーばりの急勾配、曲線美がより一層引き立ちます。
もう一点が「胸接近」。こちらに覆い被さる体勢で押し付けんばかりに「グイグイグイン」、微かに揺れるふくらみが眼前に迫る…。いずれのポーズもほぼほぼ全編決まっているので、気になる人は自分の眼で確かめて下さい(列挙面倒)。
技巧が光るのは「佇まい」も同様です。サイコロの目の如く様変わりするシチュエーションに対し、綺麗に出目を言い当てる満点回答。「甘さ」「麗しさ」「艶やかさ」、三者三様の表情がいずれも説得力を帯びています。
アイドル風情の「甘さ」が引き立つのがChapter6のプールでのシーンです。明るいイメージによく似合う赤ビキニ&ポニーテールでハジケる笑顔は愛嬌タップリ、らしさ全開のポジティブ・ふみにゃん。あざとい施術が未だ様になってしまうのは流石としか言いようがありません。普通は怒るで。
モデルに通ずる「麗しさ」を見せるのがChapter4のシーンです。本作中最もアメリカンなロケーションと言える、乾いた風吹くルート66で堂々たるポーズを披露。むき出しのアメリカ大陸のド真ん中で華麗なるモデル立ち、逆光で眩く浮かびつつ軽やかにたなびく様で夢見心地に。非日常へとトリップ。
そしてグラドルの本分である「艶やかさ」が光るのはChapter7です。薄暗いバーと思しき客間にて、黒一色の勝負下着で攻めに転ずる艶女・ふみ奈。うねるウェーブヘアでゴージャスに、闇夜切り裂く赤リップでブリリアントに。レディライクな姿で妖しく誘い、噎せ返る程にフェロモンが溢れ出します。
「艶やかさ」で言ったら忘れてはならないのがヘアスタイル。セクシーなお姉さんっぷりを底上げするアレンジは見逃せません。Chapter7に限らず、3,5,9,10で披露しているウェーブスタイルは毛束が主張して実に華やか。
また個人的に目を惹いたのがChapter5の姿。ゆったりふくらむシルエットが首筋でくびれつつ毛先は軽やかに外ハネ、柔らかな女性らしさ漂うヘアスタイルもなかなかキュートに決まっています。
「キャラクター」が一番印象に残っている、と言っている手前、触れないわけにはいかないのが「口数の少なさ」。セリフのないシーンが多く、ハキハキとしてキャッチーな話しぶりは影を潜めています。
だから駄目だなんて言いたいわけでは無く、ポーズや表情、雰囲気それぞれ大いに楽しめる作品だったのですが、次(があるならば)は喋りもフィーチャーして欲しいな、とは思いました。
また、舐めシーンや被マッサージなどのイメビ特有濃厚施術は一切封印、deepなエロを楽しむ作品ではありません。
遥か遠い太平洋の極点から夜明けを飾る太陽・ふみにゃん。
おかえり!
Chapter2。
Golden Smile/鈴木ふみ奈 (ブルーレイディスク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E3%81%B5%E3%81%BF%E5%A5%88