成り上がり艶女、森咲智美ちゃんの通算11作目となるイメージビデオ「more…」のDVD版のレビューです。販売元はイーネットフロンティア、レーベルはリップ、ディレクターはチュンペイさんです。
http://enet-dvd.com/2018127002/
本ブログで森咲智美ちゃんの作品をレビューするのは、今回が初めてです。
愛知県出身、芸能事務所リップ所属のグラビアアイドルです。
「セクシー系お姉さん」という堅実なポジションに取り付いた、今最も仕事のデキるグラドルです。
尾張の国でグループアイドルの一員として活動した後、上京。出身地も経歴も、同じ釜の飯を食う犬童美乃梨ちゃんと重なっています。
金鯱を思わすピンと立った鼻筋に顎から頬にかけて研ぎ澄まされたシャープな顔立ち。今時珍しい精悍なタイプですがボディは真逆の「張り出し系」。特にバストは破裂しそうなくらいにパッツンパッツンしています。
割と生々しい施術もこなすので、ガツガツしている「肉食」なイメージが先行していますが、喋りのトーンやキャラクターには落ち着きがある淑やかな印象。元来持ってる人の良さが随所に滲み出ています。
ハワイが舞台となっています。ホテルのコンシェルジュとして働く森咲智美ちゃんが、不埒な客人とイケない関係に堕ちていく…というストーリーになっています。
森咲智美ちゃんの髪型は胸にかかる長さのロングヘア、前髪は眉が隠れる長さで下ろしています。
スタッフクレジット&タイトルと共に、続くシーンでのコンシェルジュ衣装でのごく短い導入シーンです。
ホテルの一室でのシーンです。衣装は白のジャケットに黒地に白ストライプのタイトミニスカート、首元に白のスカーフを巻き、脚元は黒のハイヒールパンプスを履いています。下着はショッキングピンクのブラとパンツ、黒のストッキングです。髪は下ろして毛先を縦に巻いたスタイルです。
海沿いからベッドルームでのシーンに続きます。二部構成になっていて、冒頭は青系ストライプのホルターネックブラとパンツ(紐パン)の水着姿、髪は下ろしたスタイルです。
ベッドルームでのシーンです。衣装は全編水着姿で、黒のエナメルレザーで統一されたホルターネックモノキニ、ニーハイソックス、肘上グローブ。脚元はハイヒールパンプスを履いています。髪は下ろして縦に巻いたスタイルです。
引き続きベッドルームでのシーンです。衣装はピンクの前留めタンクトップ一枚姿。下着はノーブラに薄いピンクのパンツ(紐パン)です。髪は下ろしています。
海でのシーンです。衣装はChapter3冒頭で着用していた青水着姿。髪型は高めポニーテールです。
庭先からリビングでのシーンに続きます。衣装は丈が胸までしかないグレーの長袖カーディガン、白のルーズソックスにスニーカーという姿です。水着は黒のホルターネックブラとハイレグパンツ。髪は毛先を巻いたポニーテールです。
お風呂でのシーンです。衣装は全編水着姿で、白の三角+シェルフカップの変形ブラとパンツ姿です。髪型は高めお団子ヘアです。
ベッドルームでのシーンです。衣装は光沢生地の薄ゴールドホルターネックキャミソール一枚。下着はノーブラに白黒の花柄パンツです。髪は下ろしています。
濃厚施術で攻めるイメージビデオです。
ホテルのコンシェルジュとして働く森咲智美ちゃんが、客人に襲われる形で関係を持ったのをきっかけに恋愛へと発展していく様を描いています。
「客室トラブルで呼び出したコンシェルジュの気を失わせ、後に暴行する」という、言葉にするとおぞましい導入のストーリー。しかしそれをきっかけに秘めたる性癖が開花されてしまうという驚きの展開。お色気特化のVシネマのようなご都合主義的娯楽作となっています。
作中の森咲智美ちゃんは終始淑やかに振る舞っています。年上と思しきこちらへ常に敬語で静かに語りかけるような口ぶり。倒錯した性癖を向けられる時も動揺は見せるものの直ぐに受け入れる様子を見せます。
ただ必ずしも受け一辺倒という訳ではありません。「女王様」シーンはもちろんですが、過激衣装や外で事に及ぶ際はこちらが食い付くのを見越した上で自ら誘い込み。穏やかではあってもバッチリ「開発」されちゃった様子が伺えます。
本作中で最もインパクトを残すのはChapter4の女王様シーンです。「初挑戦」というSMプレイで被虐精神駆り立てる姿を見事に表現しています。
数多あるコスプレの中でもハードル高めに設定されている「女王様」。役柄まで求められる程に性癖モロ出しなためか、若手や清純派はおろかベテランであっても手を出す例は少なく、覚悟を持ってグラビアやっている女の子でないとトライしない印象があります。
イメビにおいてはSMの気があるチュンペイDの作品で定番。個人的に思い出深いのが金子智美ちゃん主演作「愛獣」冒頭のSMプレイで、まるで鋭利な刃物を差し向けるかのように睨みを効かせたパフォーマンスは正しく女王・金子智美。deepな内容の中でも一際強烈なシーンでした。
事前に女王様シーンがある、という話は耳にしていたのですが、少々気になったのが「果たして森咲智美ちゃんに似合うのかどうか?」。割と穏やかな喋りをするタイプで攻撃性露わにした姿はイマイチ想像がつかず。実際にシーン開始直後の優しい微笑みと口調には、お仕着せの雰囲気を感じてしまったのは事実です。
…しかし、
次第に明らかになっていく、女王様の本性…。
両手縛られ不自由なこちらを弄ぶ様に頬を叩き、満足気にクッと微笑む。瞳の奥にはイキイキとした生気やあからさまな攻撃性がなく、酷く冷たい。金子智美嬢のプレイスタイルが直情的な「いたぶり」だとすると、森咲智美嬢のそれは感情を内に秘めた「嬲り」。刺々しさはない代わりに、醜い物を蔑んでいるかような、凍えた目線を向けてきます。
ぽつりぽつりと嗜虐の言葉を述べながら圧していく女王様。小さく打ち震える豚の面を覗き込み、コイツは絶対やり返せないと確信めいた目線をグサリグサリと振り下ろす。次第に口角は鋭さを増していく。やがて汚物目掛けてブーツを差し向け、露わになっていく加虐性。踏みつけられ薄汚れた男が股間へと向けた一筋の性欲に気づくと、加虐エクスタシーは頂点に。
「楽しい…」
作品全体に関して話を向けると、「疑似行為」シーンの充実っぷりを挙げない訳にはいきません。次から次へと押し寄せる、舐め技・手技・ギシギシの応酬。「今一番エロいグラドル」の名は伊達ではありません。
「完全アウトな客人に開発された挙げ句、行為に耽る」というストーリーの下、遊び一切無くソレしか描いていない本作。ホテルでヤって、ヴィラでヤって、外でもどこでもお構いなし。ポーズのみでお茶を濁したシーンは一つもなく、全シーンで何かしらの「疑似行為」を描いています。
まず目を惹くのが「舐め技」(Chapter3,7)。優しくさきっちょ咥えながらの、舌這いずり回しペロペロ。慈愛の念が漂う上目での舐めやサイドへの口づけが余りに淫靡…。
特に7ではバナナ+練乳で仕掛ける有様。頭悪い旺盛なサービス精神で咥え白濁する唇…。極まったプレイを披露しています。
負けず劣らずなのが「手技」。接近アングルで自ら慰め(Chapter5)、こちらをシゴき(4,8)、巧みな手捌きで妄想助長。間違いなくヤっています(個人の感想です)。
ただ模すだけでなくそれぞれ何かしらのアシストが入るのもミソで、Chapter5では白濁クリームを身体中に「ぶっかけ」。4ではチュッパチャップス啄みながら、8はねちょねちょと泡立てる音を立てる等、聴覚も刺激するというニクい演出。
そして当然「ギシギシ」と身体を重ねています(Chapter2,4,6,9)。正常仰向け(2,6)に跨り騎乗(4)、うつ伏せバック(6,9)で揺さぶられハアハア…。数多くのイメビを観た私の見立てでは、間違いなくヤっています(個人の感想です)。
特筆すべきなのはChapter6の外で行為に及ぶシーンでしょう。所々小窓の空いた石垣のような穴ぐらで、物陰ではあるものの何だか人目につきそう…。「アノ行為」特有のハラハラドキドキ感を楽しめるシーンとなっています()。
行為においては「S・M」のニュアンスが含まれている点も見逃せません(Chapter2,4,6)。嫌がる智美ちゃんを無理矢理押し伏せたり、サディズム露わにした智美ちゃんがこちらへ跨ったり…。絡みにはどこか危うさをはらみ、背徳感をもり立てています。
「S」を描いたのは散々述べているChapter4なので割愛。一方「M」を色濃く描いたのが2の出会いのシーン。客人に襲われ力任せに胸露出・パンスト引っ剥がし。恐怖に震えながら辱めを受ける智美ちゃん。良からぬ行為に思わずサディズムが沸き立っていく…。
また智美ちゃん自身の雰囲気もムード助長に一役買っています。全編通して喋りのトーンが抑制的で淑女感があって、行為に際してもあけすけに乱れる様子はなし。そんな彼女を無理矢理手篭めてしまうのが何とも…。行為の際も思わず挙がる嬌声がいやらしい…。
智美ちゃんのビジュアルに関して言うと、「甘口」志向な印象があります。「女王様」シーンはともかく、多くのシーンでは自然な肌ツヤによく馴染むピンクのリップと目の下チークで、その姿は優しげ。シャープさはかなりマイルドになって見えます。
目を惹いたシーンはChapter3と9。3ではイメビじゃ希少なスキニーデニムに秋っぽいブラウスに漂う「大人カジュアル」感。ヘルシーな髪型とナチュラルメイクが相まったモテスタイルは垂涎の仕上がり。
一方Chapter9では様相一変。光沢眩しいキャミソールにピシッと引き締める鼻筋、マットなお肌に彩り加えるピンクリップ、微かにうねるヘアスタイルでゴージャス・智美の出来上がり。華やかなフェロモンで吸い寄せる「艶女」の真価を発揮しています。
まるで風船の様に張ったバストは見栄えこそ抜群ですが、一方で近しいサイズの女の子たちと比べるとやや質感に固さが感じられます。
揺れ見せの定番である海のシーン(Chapter3,6)では、ハシャギ施術自体も少々おっかなびっくりな上に、あんまり軟らかそうな感じが伝わらなかったかな…。
手抜き皆無の「艶女」に陥落!
参りました!
Chapter4。
http://www.rip.ne.jp/production/profile/morisaki.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E5%92%B2%E6%99%BA%E7%BE%8E