経産レジェンド、熊田曜子さんの通算60作目となるイメージビデオ「情愛」のレビューです。販売元はエスデジタル、レーベルはi-girl、ディレクターは川嶋征樹さんです。
https://s-digi.jp/01_dvd/d_sbvd/sbvd0445.html
本ブログで熊田曜子さんの作品をレビューするのは、今回が初めてです。
なお、今回はDVDパッケージ作品ではなく、動画配信サイト「DMM.com」にて購入したHD版を視聴しレビューしています。
岐阜県出身、芸能事務所アーティストハウス・ピラミッド所属のタレントです。
今じゃすっかり夢物語になってしまったグラドルの地上波テレビ番組出演が最も盛んだった00年代。小倉優子・若槻千夏・ほしのあき辺りとバラエティを席巻していた、言わば業界が産んだ大物タレントの一人です。
多くのグラドル達と同じように女盛りを迎えたところで良縁に恵まれ結婚・妊娠。今じゃ3児を育てるママさんタレントな訳ですが、しかししかしこのタイミングでグラドル界へと再度出向、それも一度とならず幾度も仕事をこなしているんですから驚く他ありません。
せいぜい三十路手前で甲斐性ある男ひっ捕まえるのが関の山だったグラドル・キャリアプランを圧倒的知名度と美貌で書き換えてしまった熊田さん。再びグラドルが夢のある職業となるように、偉大過ぎる先輩として若手の指針となり続けています。
千葉で撮影されている模様です(多分)。熊田曜子さんの髪の長さは胸にかかる長さのロングヘア、前髪は眉が隠れる長さで下ろしています。
専業主婦と思しき熊田曜子さんと、ひとつ屋根の下で接近する展開になっています。
木造住宅の一軒家やデザイナーズマンションの一室が主な舞台で、屋外に出るのは屋上でのシーンのみ。おくさま設定ということで左手薬指にはエンゲージリングが嵌められています。
官能小説ばりの不穏なタイトルが冠されていますが、概ね家事に勤しむ姿を見せるかポージングを決めるかという、言ってしまえばおとなしめの構成。日常の一幕か非日常の逢瀬かという、シーン毎に対比されている印象を受けます。
そもそも体育館でバドミントンをするシーン以外は全てBGMバックで、喋りを聴かせる機会がほぼ無し。ストーリー性取っ払ってレジェンドの「腕」で勝負した印象があります。
「完熟路線」なんて言わせん!不老不死美魔女が綴るグラビアの教科書最新版!
「技」と「美貌」が冴え渡る作品に仕上がっています。タレントとしても名の通ったレジェンドが贈るイメビはメロウな響きが聴こえてきそうな有閑のグラビア。ポージング主体の内容にはしかし、彼女にしか成し得ない説得力が存在します。
時は遡ること十余年。グラビアアイドルがどのバラエティ番組にもひと枠据えられていたグラビア・バブルの時代。流麗ボディと鼻筋通った顔立ち、陽性なキャラクターで最も重宝されていたのが熊田曜子その人。純真だった当時の黄昏少年にとっても憧れのグラドルでした。
翻って2020年。ファンとの距離が近くなった一方でいまひとつ景気の良い話題に乏しいグラビア・冬の時代。喋れるママドルの座を堅持しつつ「未だ現役!」と突如脱ぎ仕事へ復帰してみせた熊田曜子その人。そういう流れができつつあったとは言え、当初はそれなりの驚きもありました。
歳の話は野暮ですが適齢期とは言いにくい頃合い。タレントとしてのキャリアに傷が付きやしないだろうか…。個人的に注目はしていても視聴する踏ん切りまではつかなかった復帰後の作品に初めて対面、その印象は…。
…!
前と変わってねぇ!!!
幻像と現像がピッタリ重なった端正なヴィジュアル、ほっそりシルエットに力が込もると腹筋が浮かぶ驚異のボディメイク、何より深〜い谷間を描く胸元。若手と伍して行けるのかなんて恐れ多くも思ったのを猛省せないかんキレッキレのコンディション。「今も全盛期」と言って差し支えありません。
グラドル・熊田曜子の変わらなさには驚かされっ放しなのですが、強く印象付けられたのがChapter6のバドミントンシーン。露わなパーツに笑顔・雰囲気には年齢を一切感じさせず。喋りを聞かせぬ本作では唯一言葉を発する異色のシーンで持ち前の「明るさ」が垣間見えます。
体育館でシャトルを打ち返す熊田さん、手慣れたラケット捌きで身体を動かしニッコリ笑顔が零れ落ちる。スポーツ仕様のポニーテールが軽やかに揺れて、寸足らずのTシャツで見せつける贅肉の無いウエストに仰天。明るく爽やかなスーパーグラドルここにあり!
本作はそんな大ベテランの「技」を感じさせる内容となっています。ゆったりと、しかしツボは捉えたポージングの数々には修練された跡がしかと確認出来ます。
地上波バラエティ番組出演とイメビを両立させている唯一の存在とあって、どんな内容になっているのかも興味の対象だったのですが、蓋を開けてみれば揺れ・舐め・触られといったエッジィなプレイは無し。これをもって「ヌルい」と切って捨てるのも可能ではあります。
しかしながら、大ベテランのグラビアを注意深く観察していると、「技」の本質、多くの名手達がそのプロポーションを的確にアピールする為に編み出していったグラドルイロハのイが、彼女の中には息づいていると気付かされます。
立ち上がればお尻を反らし、背筋もピンと伸びているから立位姿がキレイに決まり、しなだれればもう何万回と取ったであろう上体正対・胸寄せるグラビアポーズで返し、座るにしても左右に腰が入っているからS字のカーブがもれなく描き出されている…。
まさに熟練の「技」。ポーズが行為の真似事と化してしまった現代では疎かになりがちな、曲線美を強調する基本に則った「技」。派手さは無いのに気付けば魅せられた理由は、スレンダーボディのオイシイところを抽出したポーズの決め方にあったのだ…と。
本作は役柄が結婚指輪を嵌めたおくさま役…ということもあって、各シーンの中で和室を舞台にした懐古趣味風のシーンがまず印象に残りました。日常の風景に紛れたラッキースケベでフェティッシュに魅せています。
冒頭Chapter1では淑やかな姿で掃除に励む曜子さん。ポニテに白ブラウス・膝丈紺スカートでエロとは程遠い姿ながら胸元のガードは緩め、屈んで豊かな谷間で悩殺チラリズム。ひと段落すると黄色下着で立位決め、腹部の陰影が凄い…!
Chapter5後半では畳敷き和室に寝っ転がって昼下がりに接近。仰向けになって抱え・腹ばいになって歪む白き双丘、レースカーテン揺れる涼しげな風で髪がなびくハイセンスなシーンです。
「過激な事はやっていない」と僭越ながら申しましたが、ではエロくないのか?と言われれば断じてNO!直情的ではない代わりに火遊び誘発しそうな「フェロモン」はふんだんに香っています。
Chapter2では客間でにこやかにポーズを決める曜子さん。それだけ切り取ればどうってことないシーンながら媚香をプンと薫らせるのが光沢あるシルクのキャミソールにごくゆるく巻かれたヘアスタイル。こんな姿で招かれた日にゃ理性も吹っ飛びますて。
小金持ち風の部屋でリラックスしたポージング。ソファで前屈み深い襟ぐりからは谷間が覗き、窓辺で仰向けて零れんばかりに横乳が横溢する。明るい昼光でなめらかに照らされた姿には羨望を集める「気格」が漂っています。
見どころはドメスティックなシーンだけではありません。終盤に差し掛かると趣変わったモダンなベッドルームや見晴らしのいいお風呂で乱れる曜子さん。その他大勢との差を見せつける「スパイス」も決まっています。
Chapter7では間接照明に濃い木目でガラリと変わる瀟洒な雰囲気に。奮発した非日常の空間へ連れ添った曜子さんは更にビスチェとパンツ、ガーターベルトのえんじ色コーデに身を包み、仕上げは鮮やか朱リップ。仄暗い中浮かぶセンシュアルレディ。
オーラスChapter8ではブラインドの向こうに夜景が望むハイソなロケーション。湯を張った浴槽には赤いハイビスカスの花びらがふんだんに舞い散り、濡れ髪姿でゆったり暖を取っているだけなのに見入ってしまうお洒落見せ。狙った仕掛けをチープに見せないのはスターの貫禄に他なりません。
くどいようですが過激なプレイは見当たりません。生臭いプレイを今更やることも無いのでしょうが行為を思わすプレイは皆無。揺らしプレイも風呂上がりにバスタオルで拭う際に確認出来る程度しかやっていません。
また色々事情はあるのだろうと推測しますが水着は概ね大きめを着用、下乳はガッチリガードされています。形も私服かと思しきものが全てで、三角やら眼帯やらハイレグ等気の利いたものはありません。
美貌とボディとポージング…、グラドル黄金世代の凄み健在!
Chapter2。
https://www.pyramid.tokyo/kumada-yoko/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E7%94%B0%E6%9B%9C%E5%AD%90