永遠の清純派グラドル、橘花凛ちゃんの通算12作目となるイメージビデオ「LOVE RING」のレビューです。販売元はスパイスビジュアル、レーベルはDVD版がMARE、Blu-ray版がピンクレモネード、ディレクターは舘野桂さんです。
https://spicevisual.com/product.php?model=MMR-AZ108
https://spicevisual.com/product.php?model=SVBD-AZ005
本ブログで橘花凛ちゃんの作品をレビューするのは、今回が初めてです。
なお、今回はDVD・Blu-rayパッケージ作品ではなく、動画配信サイト「SpiceTV」にて購入したFullHD(1920x1080)版をダウンロード・視聴しレビューしています。
https://spice-tv.jp/ppv/item.php?ID=MMR-AZ108-FHD
新潟県出身、芸能事務所A-LIGHT STYLE所属のグラビアアイドルです。
決して褪せることのない「あざとさ」…、男ウケ特化のスタイルで支持を集める中堅グラドルです。
丸みを帯びた切りっぱなしボブに離れ気味の困り眉、ペルシャ猫系の愛らしい目元と、大福にさらに砂糖を少々みたいな甘いルックス。なのに服脱ぎゃHな胸が顔を現すグラマラスボディ。ハイレベルなグラドル適性をデビュー当初から誇っています。
加えて目を惹くのがそのキャラクター。大抵どんなに清純で売っていた女の子も芸歴が長くなるに連れて新味を出そうとするものですが、橘花凛ちゃんはそういった変化に関心がないご様子()。恨みや妬み、情念皆無の猫かぶりキャラを貫き通しています。
いつまで経っても色気の薄いスタイルに私自身、歯がゆく感じた時期もあったのですが、今となっては「まぁ…凛ちゃんはこれでいいか」と思わせてくれる不思議な魅力を備えた女の子です。
沖縄が舞台です。現地の民家での橘花凛ちゃんと交際相手の同棲生活を描くストーリーになっています。
橘花凛ちゃんの髪型は顎ラインのボブヘア、前髪は眉に被さる長さで薄めに下ろしています。
*本レビューにおけるChapter分けはシーン転換を元に筆者の判断で行っており、DVD・Blu-rayパッケージ版と異なっている可能性があります。
次のシーンと同じ舞台でのごく短いお目覚め+ダイジェスト+タイトルシーンです。
民家でのシーンです。衣装はグレーのタンクトップ一枚姿。下着はノーブラに水色と白ボーダーのパンツです。髪は下ろして内巻きスタイルです。
お風呂でのシーンです。衣装は全編水着姿で、ベージュの眼帯ブラにパンツという格好です。髪は縦巻きヘアをハーフアップで束ねています。
海でのシーンです。衣装は全編水着姿で、ショッキングピンクのホルターネック三角ブラとパンツ(紐パン)、黒のビーチサンダルという格好です。髪は縦巻きウェーブを下ろしたスタイルです。
洋室でのシーンです。衣装は白の長袖リブニットセーターに白黒チェックのペプラムスカート、グレーのベレー帽にシアンのハイヒールパンプスという格好です。下着は白のブラとパンツ、肌色ストッキングを履いています。髪はウェーブヘアを三つ編みでまとめたハーフアップになっています。
和室でのシーンです。衣装は黒のノースリーブブラウスと白地にピンクの花柄ギャザースカートという姿。下着は上下共黒のブラとパンツ。髪は下ろして毛先が外にハネたスタイルです。
庭先でのシーンです。衣装は全編水着姿で、水色に白のラインのホルターネック三角ブラとパンツ、白のスニーカーという格好です。髪はトップを束ねたハーフアップポニーテールです。
海でのシーンです。衣装は全編水着姿で、白のスリングショット状ホルターネックモノキニビキニです。脚元は黒の厚底ミュールを履いています。髪は下ろしています。
ベッドルームでのシーンです。衣装は白のノースリーブワンピース姿。下着は深い紅のシェルフカップ+ハート型ストラップレスブラとパンツ。髪は下ろして内巻きスタイルです。
オフショットのシーンです。
DVD・動画配信版のみの特典映像シーンです。衣装は全編ランジェリー姿で、赤黒のビスチェとパンツ、黒の膝上網タイツという姿。脚元は黒のハイヒールサンダルです。髪は下ろして毛先を無造作に遊ばせたアレンジです。
雰囲気とポーズで魅せるイメージビデオです。
沖縄の一軒家で同棲する凛ちゃんと交際相手との共同生活の様子を描いています。
本作はどこか生活臭さが漂う作風となっています。一軒家、といってもよくあるオシャレな別荘ではなく、琉球建築の家屋が主な舞台。和室やせんべい布団の敷かれた寝床、暮らしの跡が色濃く残ったキッチンからは「それっぽい」雰囲気が感じられます。
凛ちゃん自身もどこか所帯じみた振る舞いを見せています。手料理を振る舞ったりねぼすけのこちらを起こしにかかったり、「バイト」と称したパパ活で生活費を稼いだりと、一家の大黒柱的な描写。対してこちらには勤労の様子が伺えない事もあり、「ヒモ付き女子」の様な印象を受けます。
「慎ましやかな生活をする二人が日々貯めたお金でホテルへと赴き、結婚の誓いを交わす」というストーリー。バカンスの解放感ではなく日常での小さな幸せを描いた、どこか朴訥とした作品となっています。
変わらぬ「愛嬌」と芽吹き始めた「麗しさ」… 、ハイブリッドグラドルへと前進し始めた凛ちゃん!
相も変わらず子供っぽい振る舞いに思わず笑顔を誘われます。グラドルとしては中堅の域に達してもなお、情感表す小難しい技巧には目もくれず、ノー天気と背中合わせのキャラを堅持。オフショットのシーンでは間が空いた事での変化を観てもらえれば、と彼女自身は語っていますが、通しで観た第一印象を率直に言うと、
…うん、そんなに変わってねぇぞ!
「かわいい」をウリにしたグラドルというのは常に激しいポジション争いが繰り広げられていますが、そんな中でも橘花凛ちゃんは相当に個性的な存在のように思います。
近しい位置に就く女の子の代表として星名美津紀ちゃんが挙げられますが、彼女の佇まいや表情、お芝居シーンでの振る舞いは全て洗練されている印象。素を感じさせず「かわいい」を表現するというプロフェッショナルな仕事ぶり。若手が目指すべき姿を示しています。
対して橘花凛ちゃんは「かわいい」という印象こそ重なるものの、そこへの道のりは大きく乖離しています。持ち前の愛嬌で魅せるタイプで大抵キャラを作っている感じは薄め。洗練とは言いにくい仕草は時にしょ〜もなく映る「ユルい」副作用を伴います。
本作でもそんな空気感はそこかしこに充満。ニコニコ笑顔とカマトトぶった仕草でお風呂に浸かったり(Chapter3)海へと繰り出したり(4)、真顔でポーズを決めたりいい歳こいてブランコに揺られたり(7)…と、脱力誘う凛ちゃん節は健在。気がつきゃニヤけてしまいます。
Chapter2では特に色濃く示されており、手始めに台所では粘土を捏ねるかのようにおにぎりニギニギ・お手玉みたいにポンポンポン。遊んでる風にも見えますが彼女は至って大真面目。続く寝室でも手だけ振ってるのバレバレな揺り起こし施術など、「今時新人でももっとうまくやるよ…」と苦言の一つも言いたくなる凛ちゃん仕草に思わず笑いを誘われます。
感情の機微などお構いなしの無邪気なノリは他のグラドルが容易に再現できるものではなく、個性と呼べるまでに昇華。「天然も純度を極めれば芸になる」と教えられた気がします。
…しかし!
キャラについては変わらぬ印象を受けたものの、よくよく観ると()ポージングでは新たな一面を伺わせ始めています。決めた表情には幼さが大分薄まり、物腰柔らかな大人の風合いへと変わっている…。麗しさで魅せるキレイ系グラドルへと大きく踏み込んでいます。
Chapter6では昼下がりに畳敷きの部屋で迫るシーン、モノトーンコーデにオトナの余韻が漂います。風情あるシチュエーションに併せたように溌剌さは控えた中、華を添える柔らかな微笑み。ジワジワと甘美な香りが拡がります。
Chapter8は一層淑やかな雰囲気に。夕暮れ前の砂浜に白モノキニで現れる凛ちゃん、風になびいておデコが露わになり、あどけなさは霧消。西陽を背にして伸びやかに、寝転んでたわやかに。遠くを眺める目線には見違える気高さを帯びています。
そして個人的に最も鮮烈だったのがオーラスChapter11です。ハイランクなホテルルームに現れたのは赤黒ランジェリーに光沢リップ、涙袋伺わす目元で甘辛ハードな大人・凛ちゃん。最初のシーンでおにぎりお手玉してた人とは思えないくらいに、セクシーな姿を決めています。
煌めく容姿を見せつけながらソファへ腰掛け、物憂げにこちらを眺めるお姉様。メランコリックな佇まいに思わず刮目。ベッドへと移り乱れるポージング、豊満な肢体と唇、妖美な流し目で盛んに呼び込む。大人らしさのグンと増したニュースタイルを高らかにアピールしています。
凛ちゃんボディに話を向けると、以前よりも「ムチムチ」っぷりが増した様に思います。ご自慢のHな胸は言うに及ばず、ウエスト・ヒップ・太ももと、見た感じ全体的に余裕残し。特にお尻と太ももはなかなかに「ぷにっぷに」で、よりグラビア的にパワーアップした印象があります。
個別のシーンでとりわけ強調したいのがChapter6の和室で決めるシーン。下乳晒した黒下着はもちろん強烈ですが、より艶めかしさ引き立てるのが明暗色濃い「ライティング」。窓から差す日差しのみで照らされたボディには陰影が深く刻まれ、立体感が一層際立つ…。しっとりした雰囲気も相まって思わず引き込まれます。
Hな胸振り回す衣装もなかなかアグレッシブ。のっけからあられもなく晒すタンクトップに始まり(Chapter2)、三角ブラ(4・7)に眼帯ブラ(3)、グラドル専用変形ブラ(6,9)やモノキニビキニ(8)と、全てに共通する面積の狭さ。横から下からふくらみが立て続けにチラチラチラチラ…、守りに入る様子は見られません。
充実バストを小さく抱えるので何は無くとも揺れとりますが、さらにイチャつき志向の施術で積極アピール。ボディ洗いで自ら弄り(Chapter3)、海での駆け・ハイハイ・浮き輪押し付け(4)、こちらへのマッサージで波打ちプレイ(6)で、次から次に訪れる揺らしの応酬。
タンクトップにノーブラという危うい姿のChapter2は特にインパクト大。身体を上下動さす手料理シーンで谷間と横乳跳ねまくり、寝室でくすぐられ激しく悶絶、四方八方ぶるぶるぶるぶる…。
ヘアスタイルに関してはダークトーンの印象が強かった凛ちゃんですが、今回はやや明るめに。暖かみのあるオレンジ系ブラウンカラーの柔らかな色味で、女の子らしさがジワリ漂うあざと可愛い仕上がりに。
アレンジもタイトにまとめる大人っぽさより華やかさ、ふんわりした女性らしさのあるスタイルがより映えています。毛束が縦に巻かれたレディライクなChapter4、毛先にかけてくびれから外にハネる曲線シルエットの6がそれぞれキュートに決まっていて印象的でした。
施術に関しては露骨な疑似行為や開脚といった過激なニュアンスは薄め。直球エロを楽しむ作風ではありません。
物足りないと 感じた時期も あったけど
今なら言える あなたがエース!
Chapter11。