グラドル界の「保守本流」、星名美津紀ちゃんの通算18作目となるイメージビデオ「パラダイスラブ」のBlu-ray版のレビューです。販売元はラインコミュニケーションズ、レーベルはアイドルワン、ディレクターはノムラヨシキさんです。
http://www.i-one-net.com/item/1417
本ブログで星名美津紀ちゃんの作品をレビューするのは、前々作「ひめごと♡」、前作「色恋」に続き今回が3回目です。
埼玉県出身、芸能事務所アシスター所属のグラビアアイドルです。
大学卒業と共に新たなる時代へ、岐路を迎えたエースが描くのは果たして…!
今となっては憚られる現役中学生デビューを飾って以来、愛され続けて7年。「こんな可愛らしいグラドルがいるんか」と衝撃を受けたのがまるで昨日の事のようですよ…(老害)。
同業者連中の誰もが羨む「黒髪・ロリ・巨乳」の必勝スタイル。「いもうと系」と称される事もありますが2人姉妹のお姉さんらしさが滲み出るのか、イメビでは割とこちらをリードする印象があるのも特徴的です。
アイドル的に愛でられながら露骨な性欲も向けられる、ある種奇妙な日本の芸能文化「グラドル」を最も体現しているであろう女の子。往々にして軽く扱われる商売ですが、7年間に渡って夢を見させてくれている仕事ぶりにはいちファンとして頭が下がります。
ハワイが舞台です。交際相手と2人で訪れた星名美津紀ちゃんがバカンスを楽しむストーリーになっています。
星名美津紀ちゃんの髪の長さは胸に被さる長さのロングヘア、前髪は眉が隠れる長さで下ろしています。
ダイジェストのシーンです。
ベッドルームでのシーンです。衣装はピンクのカーディガン一枚姿。下着はノーブラに白のパンツです。髪は下ろしています。
海でのシーンです。衣装は全編水着姿で、ピンクの三角ブラとパンツです。髪は下ろしています。
庭先でのシーンです。衣装は全編水着姿で、グレーと水色のボーダー柄ホルターネックスポーツブラとパンツです。髪はポニーテールです。
ベッドルームでのシーンです。衣装は学生服風情の白ブラウスに黒のネクタイ、茶色のタータンチェックプリーツスカート、黒ソックスにローファーというスタイル。頭上に黒の猫耳カチューシャを嵌めています。下着は薄ピンクのブラとパンツ。髪は下ろしています。
庭先でのシーンです。衣装は全編水着姿で、黒いV字のモノキニビキニです。髪は編み込みハーフアップでまとめたスタイルです。
駐車場でのシーンです。衣装はピンクのタンクトップに白のスキニーパンツ、脚元は白のビーチサンダルを履いています。下着はノーブラに白のパンツ。髪は下ろしつつ前髪を編み上げおデコを出したスタイルです。
お風呂でのシーンです。衣装は全編水着姿で、生成り色のストラップレスブラと白のパンツです。髪は後ろでまとめたお団子ヘアです。
山中でのシーンです。衣装は焦げ茶色のタンクトップにデニムのショートパンツ姿、脚元は白のコンバースを履き、カーキのバックパックを背負っています。下着は薄紫のブラとパンツ。髪は三編みサイドポニーです。
ベッドルームでのシーンです。衣装は白のパジャマ姿。下着は赤の三角ブラとパンツです。髪は下ろしています。
ポーズと施術で魅せるイメージビデオです。
交際相手とハワイに訪れた星名美津紀ちゃんが、各所でバカンスに興じる様を描いています。
一泊後の朝に始まり日の出ている間に海やら山やら庭先へと繰り出し、夜更けのベッドルームでラストを飾る、バカンスの一日を時系列通りに描いた構成になっています。
施術に際しての星名美津紀ちゃんはお姉さん風情の振る舞いをしています。事あるごとに胸元を覗く目線に逐一牽制、車や風呂が汚れていると見るや不精な性格をたしなめる等、まるで子供を相手にしているかのような話しぶりをしています。
対して海や山中へのハイキングでは我を忘れる勢いではしゃぐ姿も。良い意味での遠慮の無さで近しい距離感が伝わってくる作品です。
はしゃ〜ごぉ〜よパラ〜ダ〜イス!!!愛嬌と技で引き立つエースの新境地!
無邪気に自分を解放した姿に心洗われます。いつになくユルく・いつになく砕けきっている美津紀ちゃん。天衣無縫なトークと笑顔に「ハワイ、楽し〜い♡」な雰囲気が満ち溢れる一方、素が出過ぎてこちらをボヤく場面も…。バカンスを疑似体験する作り自体はベタですが、本作の距離の近さは「そこにいる」感じがいつも以上に伝わってくる印象です。
前作「色恋」との違いが色濃い本作(えっ)。練り上げた演出駆使しカッチリ作るチュンペイDとアドリブ絡み多用するノムラヨシキDとの差異は思いの外大きく、一目見て作風の変化に気付かされます。
上司設定の下敬語口調で寄り添っていた関係性は設定などほぼ有って無いような「恋人同士」という大ざっぱなものへ。ベタなコスプレ衣装はグラビア的にアレンジされた普段着志向へ。安定感抜群の営業スマイルは恥じらいや何気なさの零れるオフモードへ。
「可愛らしい姿を描く」という方向性こそ同じですがそのアプローチの違いは明確。分かりやすいご馳走の減った構成に初見時は「パンチに欠ける」と正直思いましたが、しらふになって2度見してみるとそんな事無し。愛嬌と素顔にデレデレしまくりな内容に仕上がっています。
どのシーンも基本そんなノリですが、最もハジけているのはハワイの大自然に身を置いたシーンでしょう(Chapter3,9)。非日常感満載のシチュエーションで夏休みの小学生ばりにハジけた姿を観る内、気づけば笑顔を誘われてしまいます。
エメラルドグリーンの海と抜けるような青空、お膳立てされた景色に我らがエースが駆け込んでくるChapter3。ピンクビキニがよく映える煌めいた肌に靡く黒髪、健康的魅力満載のグラドル幕の内弁当。
吹かしに吹かしたテンションは用意された施術でバーンアウト。追っかけ回し・砂山踏みつけ・浮き具跨りあらぬ言葉が口をつく美津紀ちゃん。こんなにはっちゃけてるのって、今まであったかな…。
ハイキングへと打って出るChapter9では無邪気さがより一層顕著に。深緑の発する新鮮な空気、渓流の運ぶ爽やかな風に包まれた美津紀ちゃんは、まるで子供帰りするかのように身も心も解放。
2人っきりで散策し辿り着いた池で水浴び、見渡す限りの自然に笑顔が花咲く。せせらぎの響く小川へと移るとハワイの原水に身を任す少女。澄み切った笑顔に気づけば見入ってしまいます。
一方で「ロリカワグラドル」から若干外れた素顔も表出しています。甘え調子で取り入るグラドル仕草とは一味違った「実はお姉さんキャラ」を垣間見せています。
山間部の駐車場でひとり洗車に励むChapter7、細部にまで拭き掃除を施す意外に(?)キレイ好きな素顔。骨の折れるワゴン車が相手とあって次第に募るイライラ、「胸ばっか見ないで」「手伝ってよ」「わがまま」とボヤキ連発。いつもと違う様子に誘うニヤニヤ。
続くChapter8でも面倒見の良さが光る美津紀お姉さん。シャワールームで「洗ってあげるね♡」とご丁寧に奉仕活動、跪きながらもついて出るのはお叱りの言葉。「汚れてるよ」「お風呂掃除してる?」「ちゃんと洗ってないでしょ」…。尽くしつつお小言も忘れないとか、素顔は意外と姐御肌!?
砕けた笑顔が前面に出ている施術に対して、ポージングには円熟味が増してきているのは流石「若きベテラン」といった所。あざとさ満点のパフォーマンスで芸のない若手ロリ系との違いをまざまざと見せつけています。
目に留まったのはChapter6後半のシーンです。日差し遮られる勝手口でのしっとりとしたポージング。あからさまな開脚など無くとも劣情を煽ることはできるんだという、「アイドル系グラドル」としての到達点を示しています。
漆黒のモノキニに身を包み、濡れた身体へ向けられる目線に応える美津紀ちゃん。溢れ出す横乳と弾力ある臀部を温く灼けた肌、何とも悩ましい表情が色を加えてゆく。ピアノの音色が気高く響く厳かなるポージング、優しく包み込みながら上目遣いで貫く懐刀には刃艶がしかと現れています。
「素の表情」と共に本作のキモとなっているのが大人路線を歩み始めた姿です。前作の時点でも目に付き始めた「大人グラドル」へ向けた萌芽は、半年経った今より一層顕著になっています。
ビジュアルでもって明確な変化を付けたのがChapter7のデコ出しヘアスタイルです。曰く「初めて」な前髪アップアレンジは少々意外な施しでしたが見てみると新鮮。センター分けっぽく顔周りに残した前髪で中性的に見せつつ編み上げでカワイイアピールも忘れずに。白スキニーな衣装含め大人可愛く仕上がっています。
そして極私的ハイライト、色艶がハッキリと見て取れるのがオーラスを飾る夜ベッドでのシーンです(Chapter10)。灯りを落とした中スポットライトで照らすノムラヨシキD十八番で描き出された彼女の様子は、ひいき目でも何でも無く「誘っている…」。
プレーンな白パジャマに身を包み、明暗鮮やかに浮かび上がる大人美津紀。2人だけの穏やかな空気感を扇情的な勝負下着が切り裂いていく。ストラップ摘みながら圧ある目線で見下ろした姿は彼女のものとは信じ難いサディスティックなご尊顔。
やがてソファへと寝転び、黙して媚態で側へと呼び付ける女。胸元を溢れさせつつ遠目から官能的な流し目が鈍い光を放っている。止めどないフェロモンに包まれて枕を共にする2人、多幸感に満ちた微笑みで心通わす旅路を締めくくっています。
施術に関してはバックショットが増加傾向にある点も見逃せません。座り込み・寝転びで背を向けプリップリなお尻差し向け。令和のみづきはお尻アピールにも着手します。
バランスボール乗っかるChapter4ではお尻潰しに飽き足らずぐるぐる旋回運動まで披露する始末、擦り付ける動きなんかやっちゃいけません…。さらにしなだれ寝転ぶ6では尻・太ももの質感が強調され、正座姿を後方から仰ぎ見る10では臀部の拡がりが肉々しい…という具合に、インパクトを残すショットも。
全てのシーンにおいて軸となっているのが「胸揺れ」。何者かに触られる機会が無いのは相変わらずなれど、動き・押し付け・セルフ弄りでHな胸を終始イジメ抜き。ぷるぷるしまくっています。
「軟感」が強調されているのはやはり衣装onノーブラのシーン(Chapter2,7)。2ではカーディガン姿で拘束無きバストを前傾姿勢で突きまくり・寝っ転がって押し付けまくり。7では車内でタンクトップへと急接近、ぷっくり膨らんだ谷間についつい目線が集中する…。
大人カジュアルなパンツルックに代表されるように、普段着志向の衣装が中心。パッと華やぐ姿も見たかったのが正直なところです。オフショットで見せたワンピース姿が本編であれば…。
また全体的にポーズの決めの甘さは相変わらずで、本格グラドルとしての色気が殊更発揮されているシーンは無かった印象です。M字開脚はもちろんですが、女豹や四つん這い姿も見当たりません。
「ケツ出せ」「脚を開け」とは言いませんが曲線美を強調するポージングにはトライして頂きたい所。好天の海で三角ビキニというこれ以上ないシチュエーションに身を置いたChapter3、ここで胸アピに終始せず砂上での女豹や寝転びポージングを決めていれば、淡々と進む前半戦にメリハリがついたのに、とは思いました。
さらに舐めを始め触られる系の施術も回避。やっている事自体に大きく変わった様子はありません。
ゆっくりと、ゆっくりと、
彼女は色に、染まってゆく…。
Chapter10。
https://www.ashistar.jp/cont6/main.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E5%90%8D%E7%BE%8E%E6%B4%A5%E7%B4%80