覚悟を決めた正統派グラドル、大貫彩香ちゃんの通算19作目となるイメージビデオ「夏の思い出」のDVD版のレビューです。販売元はイーネット・フロンティア、ディレクターはノムラヨシキさんです。
http://enet-dvd.com/2019077259/
本ブログで大貫彩香ちゃんの作品をレビューするのは、15作目の「巡ル想イ」に続き、今回が2回目です。
神奈川県出身、芸能事務所フィット所属のグラビアアイドルです。愛称は「さっちょ」及び「ヌッキー」。
褐色のお肌にふくよかな唇、涙袋が支える目元が可愛らしい中堅グラドル。押し出しの強くないキャラクターのせいかぶっちゃけ地味な印象は否めませんが、ことビジュアルに関して注文の付ける所は見当たりません。
長らく彼女の代名詞だった(…だよね?)「ロングヘア」。ペーペーの頃から決して変わることの無かった髪型へここに来て遂に刃を加えた事に、決意めいたものを感じてしまいます。
髪型の変化で女心を読み解くのはスケベ者の悪い癖ではあるのですが、何はなくとも区切りを付けたくなる新時代のタイミング、グラドルとしての分岐点を迎えているのは間違い無いでしょう。
沖縄が舞台です。年上の相手へ大貫彩香ちゃんが片想いをするストーリーになっています。
大貫彩香ちゃんの髪の長さは鎖骨下辺りのミディアムヘア、前髪は眉が隠れる長さで下ろしています。
物語の導入&タイトルのシーンです。
海のシーンです。衣装は白のTシャツ一枚。水着は赤白ボーダーのホルターネック三角ブラとパンツ(紐パン)姿です。髪はハーフアップのお団子ヘアです。
お風呂でのシーンです。衣装は全編水着姿で、紺のハイレグワンピース水着です。髪はハーフアップのポニーテールです。
ベッドルームでのシーンです。衣装はグレーのノースリーブタートルネックニットシャツに白と黒の千鳥格子ミニスカートという姿。下着は紫のブラとパンツ、黒のニーハイストッキングを履いています。髪は下ろしています。
リビングからお風呂でのシーンに続きます。衣装は白のリネンシャツにスキニーのジーンズ姿。下着は水色のブラとパンツです。髪は下ろしています。
寝室でのシーンです。衣装は制服コスプレ。白のブラウスにグレーのプリーツスカート、黒のリボンネクタイに黒ソックス、猫耳カチューシャを嵌めたスタイルです。下着は白の三角ブラとパンツ(紐パン)、髪は下ろしています。
庭先でのシーンです。衣装は全編水着姿で、白のシースルーハイレグワンピース水着、シルバーのハイヒールミュールを履いています。髪は下ろしています。
和室でのシーンです。衣装は水色に花柄の浴衣姿、ピンクの帯を締めています。下着は白のストラップレスブラとパンツ。髪は後頭部でまとめたシニヨンスタイルです。
ベッドルームでのシーンです。衣装は黒のブラキャミ姿。同じく黒のパンツを履いています。髪は毛先をウェーブ掛けつつ下ろしています。
お風呂とリビングでのシーンです。衣装は全編水着姿で、ベージュの眼帯ビキニです。髪はポニテを束ねたお団子ヘアです。
ポーズで魅せるイメージビデオです。
大貫彩香ちゃんが片想いしている先輩との仲を深め、成就させるまでのストーリーになっています。
最後のシーンのセリフで唐突に明かされますが、相手側となるこちらは妻帯者という設定。とは言ってもセリフが無ければそうは思わない位、浮気モノ特有の背徳感はありません。
深い仲になる後半まではノムラDがよくやるお決まりセリフをきっかけに大貫彩香ちゃんの妄想を具現化する展開が中心。やり取り自体は砕けていますが基本敬語口調で、年上設定を匂わせています。
付き合ってもいない段階にも関わらず二日酔いの状態で大貫彩香ちゃんの自宅に訪れ介抱されたり、JKコスプレさせた挙げ句に撮影したりと、こちら側のキャラクターが少々非常識な印象があります。
「カワイイ美少女」から「キレイなお姉さん」へ…!芽吹き始めた意欲作!
正統派な内容にグラドルとしての安定感が際立っています。毎度おなじみ明るい笑顔としっとり色付き始めたNewスタイル…。二兎を追って二兎を得る欲張りさんな仕上がりになっています。
サヴァイヴした者のみ迎えられる「大人路線」。最も熾烈なロリ系を生き抜いてきた彼女とてそれは例外ではない様で、令和1発目で示されているのは「変わらないもの」と「変わりゆくもの」。
普通、このテの作風だとどっちつかずで混沌とする場合もあるものの、本作では割とシーン毎に塗り分け明確でメリハリのある印象。一グラドルとしての充実ぶりを伺わせています。
いの一番に示されるのは「変わらないもの」。ド定番シチュエーションでハジける笑顔は爽やかさ満点。健康的な魅力は一片も損なわれていません。
沖縄の海へデートに繰り出すシーン1、ピーカンの空の下で無邪気にはしゃぐ安定のさっちょ。迷いの吹き飛ぶ笑顔は勿論、ツボを抑えたポージングでも魅了。場末の飲み屋に飾られてそうな順光しなだれビキニ姿は目の覚めるような爽やかさ。
あどけない一面を覗かせているのがシーン9、お風呂上がりでわちゃわちゃするさっちょ。洗いざらしヘアにポッと頬の染まったビジュアルで頭ガシャガシャ、笑い上戸なご様子で笑顔クシャクシャ。無垢な雰囲気に自然とニンマリ。
一方で「変わりゆくもの」。大人っぽさ志向した衣装を艶感とヌケ感で返すハイセンスな着こなし。すっかり「イイ女」に変わったさっちょの姿は本作のハイライトです。
黒一色のコーディネートに身を包んだシーン8、ダークトーンの姿で勝負に出るさっちょ。ふわっと拡がるウェーブヘアからは恋に熟れた大人の色気が、艶めくピンクの唇からはオトコ惑わす愛され感が放出。添い寝でイチャつくラブラブムードにみるみる鼻息が荒くなる…。
個人的に印象的だったのがシーン4、気取らぬ衣装をさらり着こなしたさっちょ。夏真っ盛りな白リネンシャツを腕まくり、タイトなジーンズにねじ込んだナチュラルコーデが何だかとってもノームコア()。軽く羽織ったブラ姿も品すら感じるヘルシーさがあり、ファッションモデルと見紛う格好良さが光っています。
そして和装好きオジサンの琴線刺激したのがシーン7、浴衣姿で決めたさっちょ。パステルカラーな色味が涼しい浴衣にうなじチラ見せるルーズなお団子ヘアが夏っぽさを醸し出し、揺れる後れ毛とぷっくり唇で華やかに彩り。縁側での愛の告白が心ときめく可愛らしさ。
「変わりゆくもの」は着こなしだけではありません。アイドル寄りだった彼女もポージングでは気合いの入った魅せがすっかり板についた模様。淫らじゃない・でも明らかに誘ってる「上品でセクシー」な姿は正統派の理想的とも言える道筋を辿っています。
前述のシーン7ではお散歩デートの後和室で乱れる夢のような展開、襟元引き下げ・裾捲りながら流し目で誘うアデヤカサヤカ。辛抱堪らず迫られると呼応し脱ぎ乱れ、畳へ押し伏せられたように仰向け・両膝抱える攻めさっちょ。しっとりとした色気がい草の香りと共に香っています。
さらに続くシーン8では大人っぽいルックスに歩調を合わせポージングもセクシーに。曲線美を強調する腰突き出しポーズの尻・ももを正面から注視。ムッチいボディは勿論の事、髪かき乱しアンニュイに乱れるご様子は婀娜っぽくって刺激的。冒頭の爽やかさとの振り幅大きく魅せています。
大胆衣装も変化を伺わせるものの1つでしょう。透け感バリバリ衣装を纏って横から下からコンニチワする適乳…、本作中盤の大きな見せ場となっています。
シーン4後半のお風呂ではノーブラにリネンシャツ羽織る攻撃的施し、ジャケットでざわつかせた彼シャツ姿を本編でも披露しています。軟い谷間を強調する胸寄せ姿と湯を浴びみるみる浮かび上がってゆく下乳に気づけば目が釘付けに。濡れ髪・上目で誘い込む様子も相まって甘くとろける雰囲気に包まれます。
シーン6ではシースルーハイレグ水着へとトライ。腰部丸出す高角度に加え大事なところのみ花柄隠し、とうとう清楚とも袂を分かったハレンチ・さっちょ。定石通りの腰入れ立位としなだれ寝姿、しゃがみポーズで見せつける横乳・下乳・ムチ尻。極まった衣装ではあるものの瀟洒な濡れ髪と厳かなムードで下品な印象はありません。
色んな意味で驚きがあったのがシーン5後半の弄りプレイ、よもや彼女がこれをやるとは思いませんでした。JKコス姿での妙に危なっかしいポーズで裏もも・お尻・お腹スリスリ。恥ずかしがる様子は初々しさ全開なもののボディのムチムチは伝わります。
モノキニ主流な今逆に珍しいワンピース水着をはじめ、衣装は黄昏アナリシス判定で大きいブラと小さいブラが半々といった印象。破れかぶれに攻めている程ではありません。
また良かったところで挙げた弄りプレイも戸惑ってる様子が丸出し。手慣れた連中と比べそういうシーンとしての説得力に欠けています。
「さっちょ」及び「ヌッキー」の覚悟、しかと受け止めました!
シーン7。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B2%AB%E5%BD%A9%E9%A6%99
https://fit-fan.co.jp/artist/14/%E5%A4%A7%E8%B2%AB_%E5%BD%A9%E9%A6%99/profile