Short bob Queen、忍野さらちゃんの通算2作目となるイメージビデオ「Re・Born」のレビューです。販売元は竹書房、ディレクターは加納典譲さんです。
https://idol-gakuen.jp/item/9251/
本ブログで忍野さらちゃんの作品をレビューするのは、デビュー作の「わがまま」、5作目の「Body’s」、7作目の「Romance」に続き、今回が4回目です。
なお、今回はDVDパッケージ作品ではなく、動画配信サイト「Rakuten TV」にて提供されているサブスクリプションサービス「グラビア ドリームチャンネル」にて視聴、レビューしています。
東京都出身、芸能事務所ワンエイトプロモーション所属のグラビアアイドルです。
色んな意味で衝撃的だったデビュー作から間断なく発表された2作目。メーカーも変わり初めての、そして生涯唯一の機会となった竹書房が手掛けた作品であります。
デビュー作時点では有望株のひとりでしかなかった彼女へこの程大ナタ振るい。ミディアムヘアをバッサリ行って千載一遇の大賭けに。また業界でサヴァイヴするという点では前髪を整えてきたのも大きな意味を持つ様に思います。
彼女がいつどの段階から人気を集め始めたのかはかなり記憶が曖昧なのですが、少なくとも本作がターニングポイントとなっているのは間違いありません。
サイパンで撮影されています。忍野さらちゃんの髪の長さは顎ラインのボブヘア、前髪は眉が隠れる長さで下ろしています。
バスガイドをしている忍野さらちゃんが、交際相手とともに過ごすストーリーになっています。
バスガイド…とは言いましたがそう明かされるのは終盤に差し掛かってから。それまでは設定を全く意識させずベタなカップル風情で進行していきます。
件のシーンでは出会いのきっかけが割と丁寧に描かれています。車内を指差確認している最中携帯を紛失したと宣う乗客が現れ鳴らしてもらった番号に折り返し改めて関係を持つ、随分と手の混んだナンパの手口を採っています。
年上のいとこ設定だった前作に見られたお姉さんキャラは消失し、代わりに感じよく振る舞うグラビア仕草が増量。正統派へと寄せた印象があります。
ボブでりぼーん!!!正統派プレリュードの始まりはじまり〜!
大きな方向転換を果たした作品となっています。歳の割には大人びて見せ、かつウケ狙いも垣間見せる程度だったデビュー作から面舵一杯。2作目にして真価を発揮しています。
今から遡ること3年と11か月、評判上々デビュー作で足掛かりを掴んだ忍野さら。余勢を駆った2作目では早くも乾坤一擲の大勝負に打って出ています。
顔立ちといい身体付きといい大物感ありながら調子こいてたデビュー作。それはそれで上出来であったとは言え、グラビア仕草が堂に入った今と比して困惑を覚えたのも正直なところです。
それが2作目では隅から隅までリチューン。学園長チェックが入ったことでヴィジュアルはアイドル寄りになり、立ち振る舞いは一段とキャッチーに。ダメ出し喰らってオラつき態度も丸くなって、あらゆる部分で「変化」が浮き彫りになっています。
一番の変化は言うまでもなく「髪型」。長い方が違和感あったヘアスタイルを一閃、お姉さんキャラからのイメチェンを見事に果たしています。
是非は兎も角見た目が9割のタレント稼業。中でも髪を短く整える行為は嫌でも前後で比較される上失敗とくれば槍玉に挙げる諸刃の剣。その為単なるノリでやれる筈が無くタレントサイドは我々が想像する以上に神経を使う様に思います。
さらりと靡くミディアムから綺麗にまとまった顎ラインボブへ…。今回はショートボブとも称されていますが見た感じ毛先にかけて重さを帯びた長めボブで、ボーイッシュでなく女性的な丸みあるコンディションに。
グラビア的に評する場合それ以上にポイントとなるのが前髪を作ってきた点です。デビューしたてと思えぬ程大人びた姿を演出していた全編デコ出し・時にかき上げるロングレングスをアイドル御用達・眉の長さの流し前髪へ。
個人的には前髪イメチェンの方が効果絶大な印象。退路を断ちオタクの好みへ振り切った決死の大勝負で、一辺にグラビアアイドルとして垢抜けたのが2作目忍野と言えるでしょう。
そんな訳で本作は2作目にしてグラドル・忍野さらの名刺代わり的作品に。どれから入るか決めかねた方への取り敢えず忍野に全力で推薦致します。
本作で主に描かれるのは「あざとい忍野」。髪型に限らずあらゆる面でオタクの趣味へと配慮した事で小悪魔要素が急上昇、気付けば見惚れてしまいます。
まず第一に…Chapter7。テニス帰りの彼女と昼ベッドでまったり、純白ウェアを身に包みピンク下着を順繰りに晒す、凡百の者なら早送り案件が繰り返し詳細に確認する巻き戻し案件に。ウチの忍野はモノが違うんですよモノが。
洒脱なお部屋に現れるテニスルックなさら忍野。純白衣装の向こう側にピンク色した三角下着、ま〜るいフォルムのヘアスタイルにローズピンクな唇で男ウケ要素が満載に。ポロとスカート捲り上げ脱ぎかけ姿で女の子座り&顎を引いての上目遣いで恥も外聞も捨てた甘えん坊全力仕草。あざとくて何も悪くありません!
さらに…Chapter10。大人しそうな彼女と夜ベッドでしっとり、アクセが程よいアクセントな春色カラーのガーリーな装いに再びメガネを掛けた姿は知的というより貞淑的。下手すりゃ地味子になりそうな所を毛先遊ばせキュートを加えるのがニクいね忍野さん。
おまけにそのシーンでは2作目にして既にお約束・ワインを煽って接近戦へとなだれ込む火遊び展開を敢行。オフショで酒好きとぶっちゃける例はあっても本編でお察しさせるのはあなたくらいですよ…。
メガネを掛けたカマトト忍野、堂々たる手酌酒。夕焼け空がとっぷり暮れて益々上気してゆく身体、ベッドに押し伏せられて捲り上げて、尻向け胸寄せ上から下まで舐め回されて。静まり返る寝床で繰り返す恋情の遣り取り。
開花を確認出来るのはボディアピールも同様です。元々垢抜けたポーズを決めていましたが今回は更に「仕掛け」が増量。期待のホープだろうが作品作りに妥協は0・安心と信頼の竹書房グループ。
まず衣装はハイレグあり・小さめあり、だもんでボディが収まる筈無し。ノーブラ衣装で揺らしまくり(Chapter3)、捲り上げた胸元を寄せ上げるシーンは溢れやしないかとヒヤヒヤものでしたよ(6,8)。
カメラワークも積極果敢。デビュー作に続いて正面突破を厭わずにバストを凝視・パンツを凝視。ローから攻めれば背筋伸ばして堂々と、ハイから見下ろせばされるがままに目線を外す、この辺の阿吽の呼吸は完全にプロの所業。
個人的にはバックショットが秀逸。前傾・膝立ち・四つん這いを遠目から眺める!間際で舐め回す!折り目正しく胸張り腰反らしている分艶めかしい曲線が綺麗に描写されています。
ナンパされるバスガイドシーンは正直演技の出来はひと息。如何にも演じてます感がありありと見て取れます。
それ以外では特段あげつらう箇所は正直見当たらないのですが、敢えて言うとやり取りに関しては求められるグラドル像を堅実に演っているのが現状で、愛嬌たっぷり振り撒いている後年の姿までは至っていないかな、とは思いました。
つ、強い…!忍野さら、2作目にして生まれ変わる。
Chapter7。